メキシコペソ相場観(ファンダメンタルズ編)

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はじめに

本ページに記載の内容は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、将来の投資成果を示唆または保証するものではございません。投資の最終決定はご自身の判断で行ってください。

目次

主に私が取引しているMXN/JPYに対する相場観で、私個人の見解です。

メキシコペソと相関性高い市場データ
あまり多くても判断に迷うだけなので、下記のデータを参考にしています。👀

《正相関》

NYダウ:メキシコにとって最大の貿易相手国アメリカの経済状況を反映
原油価格:歳入の3割以上が石油収入。
ZAR/JPY:同じ新興国通貨として

《逆相関》

①USD/MXN(DXY):メキシコペソ/円に1番影響するデータ
②EUR/AUD:VIX指数と似た動きをすることで知られています。単にVIX指数を見てもいいと思います。NYダウに影響大です。

注意が必要であるが、普段はあまり気にしない
米長期金利:DXYに影響大。リスクオン相場なら良いが。世界的な不安要因があるリスクオン相場の場合、ドル高、円高時になりペソ安に。
TRY/JPY:同じ新興国通貨であるが、トルコとメキシコは、原油輸入国、輸出国の関係のため、正相関を示したり、逆相関を示すときがある。

ファンダメンタルズ分析(最終更新:2月28日)

(執筆時)直近の経済指標

MXNへの影響 指標項目 発表日付 前回 予想 結果
⤴⤴ API(米国石油協会)原油在庫 2/18 -3.500M -2.175M -5.800M
⤴⤴⤴ EIA(米エネルギー省エネルギー情報局)原油在庫 2/18 -6.644M -2.429M -7.258M
12月鉱工業生産(前月比) 2/11 1.1% -2.1% 0.4%
12月鉱工業生産(前年比) 2/11 -3.7% -2.1% -2.2%
短期⤵ 長期⤴ メキシコ中銀政策金利 2/12 4.25% 4.00% 4.00%

メキシコのコロナ事情

MXNへの影響 参考データ(2021.2.14) 状況
新規感染者 減少傾向
新規ワクチン接種者 減少傾向
新規死亡者 減少傾向

☞短期的材料

原油価格高騰:最近のメキシコペソ印象として、原油価格の下げには敏感に反応し、原油価格の上げには反応が鈍く感じてなりません。しかし、現在の原油価格の上昇はメキシコの財政にとって確実にプラス要因ですし、今後も原油高騰は継続する見込みのため、今んぼメキシコぺソは噴火前のお山であると考えています。

オブラドール大統領復活:新型コロナウィルスに感染し、メディアから一時退いていましたが陰性となりメディアにも出るようになりました。最近は、5.20の攻防を行っていますが、一度火柱が起これば不安材料が減った分強い上昇が期待できます。

政策金利:メキシコペソの政策金利は4.00%と他国から比べると高金利と言えます。2/14の政策金利は4.00%でした。利下げ底打ち感があるので今後は維持か金利上昇でしょう。=ペソ高だと考えています。

東京オリンピック開催の動向:どんな形にせよ開催されれば、相場は上がるか横横の可能性があると思います。もし中止となった場合は、一時的に円高、ドル高に推移しますが、それが落ち着けば円安に進むと考えています。

☞短期的材料

コロ助悪化:アメリカやイギリスは、新規感染者の数が順調に減少していますが、メキシコは微減少に留まっています。ワクチン接種者数も一時期よりは減少しています。立ち直りが遅ければ遅いほど、投資者からすれば避けられる対象となり得ます。

☞長期的材料

バイデン大統領が就任:トランプ元大統領と違い、アメリカへの不法移民問題に理解を示しており、国境の壁のような強硬路線ではなく別の政策で良い方向に進展する可能がある。アメリカとの関係改善が期待されている。

USMCA(アメリカ・メキシコ・カナダによる自由貿易協定):2020年発行された協定で、新NAFTAとも呼ばれる。内容はNAFTAに劣るらしいが、経済は少しずつ成長する見込みがある。

コロ助収束による経済再開:新型コロナウィルスが収束してくれば経済活動が再開され、原油消費量が増える⤴=原油価格上昇⤴⇒原油産出国のメキシコペソ高へ。こちらは中~長期の材料です。超長期では、後に書いてある悪材料の力が強まります。

オブラドール大統領の存在:個人的にいい人そうに見えるので、期待しています。

2020年発表のメキシコ中銀のレポート経過:去年8/28に発表したメキシコ中銀の経済シナリオを皆さんはご存じだろうか。下に載せた画像は、去年みんなのFXのマーケット情報【『今日のポイント』メキシコペソ円】で出していたものである。メキシコ中銀は、最良シナリオ、中間シナリオ、最悪シナリオの3つのシナリオを想定しており、その中の最良シナリオでは、2020年GDP-8.8%に留まるというものだった。その後の2020年GDPはどうだったのかというと-8.5%である。2021年のGDP+5.6%を達成するかはまだ分からないが、現状は最良シナリオ通りに事が進んでいる。コロナ患者も減少傾向で各国で規制緩和の流れも出始めている。期待して良いのではないかと考える。

みんなのFXマーケット情報より引用

 

 

☞長期的材料

バイデン大統領が就任:利点もあれば欠点も。バイデン大統領は脱炭素化をい掲げており、将来的には大幅に原油消費量減少が懸念されています。メキシコは貿易・財政両面での原油依存度が高く、原油安は貿易・財政収支を悪化させる要因になりえる。

アメリカ長期金利回復の速さ:コロ助収束後、アメリカ金利上昇スピードは、当初の予想よりも早まる可能性があり。ドル高を招く恐れがあります。

高金利通貨の運命:トルコリラ、メキシコペソ、南アフリカランドといった高金利通以下は、長期的に下落の一歩を辿っている。

ファンダメンタルズ分析まとめ

政策金利は、サプライズなく予想通り4.00%に利下げでした。織り込んでいたせいかペソ円はあまり下がりませんでした。むしろ週末上昇しています。コロナウィルスの新規感染者数は減少しているので、今後はいつになったら規制緩和するのか。に焦点がいくと思います。各地で規制緩和が進めば更なるペソ高が期待できます。

短期~中期的には、メキシコペソ買いのチャンス。スワップ投資を目指すのであれば、早めに仕込んでおきましょう。2021年中はペソ高圧力の方が大きいでしょう。
長期的には、脱炭素化と原油価格を見ながら取引となるでしょう。私をはじめ新参トレーダーのペソラーが増えているので、HFに狙われやすいです。フラッシュクラッシュには気を付けましょう。

本ページに記載の内容は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、将来の投資成果を示唆または保証するものではございません。投資の最終決定はご自身の判断で行ってください。なお、使用するデータおよび表現等の欠落や誤謬につきましては、当社はその責を負いかねますので、あらかじめご了承ください。また、本ページの内容につきましては当社が著作権を有しております。電子的または機械的な方法、目的の如何を問わず、本ページの内容を当社に無断で複製、転載ま

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